未消化排出物

     お は な し
考えれば考えるほど

将来の夢は、ケーキ屋さんだった。

だって、毎日おいしいケーキを食べられると思ったから。

私は本気だった。

お菓子作りの本を買ってもらって、自分で分量を量り、毎日お菓子を作った。

家族は私の作った失敗さくをおいしいと言って食べてくれた。

ある日、燃えるゴミの日の朝、食べ残されたお菓子が袋の中に入っているのを見て、二度とお菓子は作らなくなった。

次になりたくなったのは、ペットショップの店員だ。

だって、動物がかわいかったから。

中学校の職場体験でペットショップに体験に行ったら、アレルギーが出て、それから動物はダメになった。

習い事でやっていた水泳がそこそこ上手かったから、プロの選手になろうと思った。

高校で自分の実力を知って、水泳部は途中でやめた。

勉強もあんまりしなくなった。

保育園の先生になろうと思って、専門学校に進学した。

ぴーぴーわめく子どもに逆切れして、実習先でめちゃくちゃ怒られて中退した。

アルバイトはなんだかかっこ悪い気がして、やったことがない。

ばあちゃんにすすめられて野菜を育て始めた。

早起きしなくちゃいけないからさぼってばっかりだったけど、ほとんどばあちゃんが育てた野菜を家族がおいしいと言って食べた。

農家の婚活に連れていかれたけど嫁姑問題が怖そうだったから適当に受け流した、

ところまで考えて、やっぱり私はケーキ屋さんになったほうがいいのではないかと思っている。

高校三年生になり、本気で進路を考え始めた。

プロの水泳選手は無理だ。挫折を知った。できないことはできないし、やりたいことができるわけじゃない。

きっと子どもは好きじゃないし、しゃべらないケーキのほうが性に合う。

あの時のお菓子の本はどこにしまっただろうか。

帰ったら、また食べきれないくらいのお菓子を作ってみよう。

17:08 | いみはない | comments(0) | -
バレンタインサブリミナル

チョコレートが食べたい。

だってもう、なんかどこでもチョコチョコしか言ってないじゃない!

チョコレートが食べたい。

口の中で頬張れば、体温でじわっと溶けていくチョコ。

かみ砕いて、口中で味わうのもいいし、じっくりなめきってしまうのもいい。

もう、チョコレートが食べたい。

ここまでチョコレートが食べたくなってくると、ちょっとやそっとのチョコレートじゃ物足りなくなってくる。

そう、今、自分が一番欲している、最高のチョコレートが食べたいのだ。

食べた後に、「あ〜これじゃないんだよな〜」という思いはしたくないのだ!!!

だからと言って、そう簡単に自分の食べたいチョコが見つかるはずがない。

コンビニに入ってみれば、なんとまあ、高級なチョコが売っていてびっくりする。

いつもながらの駄菓子だっていいはずだ。高ければいいというわけじゃない。

そう、今、一番欲しているチョコ!体が、脳が、神経が、幸福を呼び覚ますチョコレートが!!!

今までに食べたことのあるチョコレートを、味を確かめながら思い出してみる。

チョコと言っても、まずはミルク、ブラック、ホワイト、色々な種類がある。

正直、ホワイトチョコも好きだ。ホワイトチョコはまたチョコレートとは別物だと思う。

だって、チョコだけどチョコじゃないんだもん!わかる?この気持分かる???

なんというか、ホワイトチョコでしか味わえないあの、ねっちょりともったりとした、白い感じ!

普通のチョコもいいけど、ホワイトチョコもいいよね。でも食べ過ぎると気持ち悪くなるんだよね。

そう、最高のチョコを求めていろいろ味見をしてしまっては、気分が悪くなってしまう。

それを避けるためにも、最高のチョコを、今、すぐ、一口で食べなければ!

あ〜〜〜チョコレートが食べたい!

23:40 | おもしろい | comments(0) | -
考える病気

うまれた時から考える病気

世代交代は必要ない、思考だけが宙ぶらりんで

うまれた時から考える病気

欲しいものから順番に食べて、足りなくなっても知らんぷり

うまれた時から考える病気

記憶は記録にすり替わって、残った頭はすっからかんで

うまれた時から考える病気

こぼれ落ちていく言葉たちを、親指ではね返している

23:45 | いみはない | comments(0) | -
エンドロールは始まらない

物語を紡ぐとき、一体何を軸に考えるといいだろうか。

 

キャラクターだ。と、勝手に俺は考える。

まずは魅力的なキャラクターの設定を考える。

容姿はすっごい大切!他のキャラとかぶってしまうような、そんな主人公は要らない。

それから名前。これもとっても大切!赤ちゃん用の本とか買い漁って、唯一無二の名前を探す。

そこまで決めてしまえば、あとはキャラクター達が勝手に物語を進めてくれる。

 

でも、それじゃあ進まない。

ゴールが見えなくては、物語が終わらないんだ。

 

うーーーん、とパソコンの前で俺はうなだれた。

いつだってそうだ。設定を考えたり、キャラクターを考えるのは大好きだ。

だけど、物語の終わりを考えることが苦手で、なんだ、その、物語が終わったことがない。

広げっぱなしのストーリーに取り残された登場人物たち。

 

生きている、のだろうか。

そうやって、放りっぱなしにしてきたやつらは。

 

物語の始まるを考えるのは楽しい。わくわくして、幕が上がって、どきどきして。

だけど、物語の終わりを考えるのは好きじゃない。拍手なんかいらない。

 

紡いでは消して、紡いでは消して、物語は、ストーリーは、転がっていく。

結局、今日も、まとまりなく終わっていく。

 

 

 

 

 

21:22 | いみはない | comments(0) | -
美少女が転生したのはただのおっさんだった!?

目が覚めると、体が重かった。

体調が悪いのではない、重心が、違う。

ふらふらと起き上がると、

「いたっ…!」

何か、額を固い物でぶつえけた。

私の部屋に、そんなものはない。

そこそこの階級の、そこそこの家系の、そこそこの、

だから、こんな、自分の声を聞いて、驚いた。

「え?……は?……何これ?」

見たことのない部屋、見たことのない文字、見たことのない体。

窓らしきものを開けて、愕然とした。

これは、私がいた世界ではない。

ここは、一体どこだ…?

姿見だと思われるものに自分を映し、驚愕した。

 

おっさんだった…。

 

そこに映っているのは、トランクス一枚の、冴えない、おっさんだった。

 

 

 

異世界美少女が転生したのは、「ただのおっさん」だった!?

見た目はおっさん、中身は美少女。果たして、元の世界に戻れるのか?!

20:30 | おもしろい | comments(0) | -
どっちつかず

傍観者だ

主人公にはなれないから

輪の中心には行けないんだ

 

中途半端だ

本当のことはわからないから

本音は言えないんだ

 

無関係者だ

覗いていただけだから

知らないことばかりだ

 

エキストラだ

役割をこなしているから

終わったらおしまいなんだ

20:30 | いみはない | comments(0) | -
尖端恐怖症

針山に立って

くるくる踊るプリマ

串刺しになる恐怖など

観客の視線に敵わない

23:44 | いみはある | comments(0) | -
三月の終わり

さあ、さあ、三月の終わり

この関係もこれでオサラバだ!

さん、さん、三月の終わり

君に話しておかなきゃいけない言葉も忘れてしまった!

22:29 | いみはない | comments(0) | -
未確定予想論

わかるはずがないの

だって、0と1だけじゃ

表しきれないものが

もっと、いっぱいあるからよ

 

だって、わかるはずがないよ

AとBとCだけじゃないの

ずっとずっと先のことなんて

そんなの誰にも分らないよ

 

だってあなたにもらったものは、

AとCとGとTしかないの

 

 

 

 

23:01 | いみはある | comments(0) | -
未確認確定論

かみさまはころしてはくれない

明日になれば目が覚めるはず

かみさまはみつけてはくれない

どんな昨日でも気づいてはくれない

18:34 | いみはない | comments(0) | -